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セルフライナーノーツ

世の中には未だ見た事のない景色を作る人達がいる

 

メジャーに所属していないにも関わらず

武道館を埋めたアーティスト

 

参加費・飲食費を投げ銭制にした

巨大イベントを仕掛ける自主レーベル

 

癌と診断されてもなお、

ステージに立って歌うバンドマン

 

彼等は "必ず成し遂げる" という

気概を持って動いている

 

その姿を見て、ふと振り返ってみる

「自分は面白い事をやれてるか」と

 

僕も "カセン" という名前で活動を始めたけど、

面白い事をやれているかというと何とも言えない

それが正直なところだった

 

「リアルで面白い事が出来てないのであれば、

ネットで面白い事をやったらいいんじゃないか」

 

無料ネットVAを思いついたのはそんな時だった

企画名は "INTERNET ROCK FILE"

僕が好きなバンドのボーカルが昔手掛けていた

音楽雑誌の名前を少しもじって名前をつけた

やるだけやってみよう

彼等がやった事に比べると本当に小さな事だけど…

早速、いちリスナーとして良いと思ったバンドに

声を掛けてみることにした

 

「画面の向こうにいる素性も分からない奴が、

訳の分からない企画に誘ってきた」

この企画の参加者を募るにあたって、

こう思われても仕方なかったし、相手にされずに

企画が終わる可能性もあると思っていたが、

結果として8組のアーティストが話に乗ってくれることになった

 

参加者の大半がインターネットで繋がった方々だ

実際にお会いした事がある方もいるが、

お会いした事が無い方も沢山いる

 

企画の参加条件を提示するにあたって、

あえて記載しなかった内容がある

"音源の音質に関する内容" についてだ

音源にそのバンドの魅力が

ちゃんと詰まっているなら、

音質は二の次だと僕は思っている

そのため僕の手元には、

様々な音質の音源たちが届いた

レコーディングスタジオで録られた音源、

練習スタジオで録られたと思われる音源、

部屋で一人コツコツ作った宅録音源、

過去のライブの音源…

 

「今回関わった人達を取り巻く生活のワンシーンが

音源という形で切り取られている」

預かった音源たちを聴きながらそう思い、

結果として僕が意図していた意味とは違う

また別の意味も付加される形となった

音楽のジャンル的にもフォークからプログレまで

揃っているので、かなり濃い一枚が出来たなと

改めて思っております

個人的な見解だが、オムニバス盤というものは

とにかく音源を詰め込んだものが多く、

アルバムとしての流れを想定されずに作られている

印象がある(知ってもらう事が目的なので当然だが)

INTERNET ROCK FILEについては、

一枚のアルバムとして聴きやすい流れを考えて

曲順も決めています。是非最初から最後まで

通して聴いて頂きたい次第です。

再生時間も丁度良いしね

 

自分の曲が会った事のない誰かのプレーヤーに入る

そして自分が良いと思ったアーティスト達を、

何処か遠くの街に住む誰かが好きになる

これが日本の何処かで起こる事を考えると、

僕はワクワクしています

 

「一緒に面白いことしましょう」

 

企画を始めた時からこの言葉を使ってきましたが、

アーティスト間で新たな繋がりが生まれたら、

また面白い事が起こる気がするし、

この企画から次のシーンを作るアーティストが

もしも出てきたら、それはそれで面白いですね!

 

新しい元号を迎えたSNS最盛期のこの時代に、

共犯者となってくれた参加アーティストの方々には

とても感謝しています

そしてこの文章を最後まで読んでくれているあなた

まずは音源を聴いてみて下さい

そして少しでも良いなと思ったら、

この企画を広めてくれると嬉しいです

あなたも僕の話に乗ってくれた

共犯者のひとりとなることでしょう

 

長文になりましたが、ありがとうございました

これからも面白いことやっていきましょう!

2019年12月29日 カセン こういち

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